水圏資源生態学研究室
 
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2024年の研究室紹介動画(約1分)

若狭湾・小浜湾には、リアス海岸に沿って、美しい砂浜、荒々しい磯、藻場などの多様な生態系が混在します。

これらは「複合生態系」と呼ばれ、多様な住み場所や餌生物を供給しながら、水産資源を育んでいると考えられます。

おもな研究テーマは以下のとおりです(杉本教授、山本教授 、 松林准教授、他の研究室とも連携しながら進めます)

① 魚類を中心とする水圏生物の生活史、生態、多様性

藻場,サーフゾーン,河口などの沿岸域でのフィールドワークにより,対象生物の出現,分布,生息環境の調査・解析を行います。これまでの対象種はスズキ、メバル類、アユ、クロダイ、キチヌ、カレイ・ヒラメ類、シロウオ、ゴンズイ、アイゴ等です。

【キーワード】水産資源、生物生産、初期生態、卵、仔魚、稚魚、初期減耗、生き残り、資源への加入

【参考文献】藻場とさかなー魚類生産学入門ー(ベルソーブックス032)小路淳(2009)成山堂書店

浜湾と周辺のリアス海岸でフィールド調査を始めたとところです。アユ、ボラ、ウナギ目、シロウオなどが採集されました。

【最近の成果】髙柳百花・倉賀野真央・杉本 亮・浜口昌巳・小路 淳(2025)小浜湾・高浜湾の砂浜海岸浮遊生態系における低次生産と仔稚魚組成の季節変化,水産海洋研究,89,151-162.https://doi.org/10.34423/jsfo.89.3_151

② 海底湧水・地下水湧出域における食物連鎖・栄養フロー

小浜湾・若狭湾および国内外の沿岸域において、地下水・海底湧水を起源とする栄養フローを、高次の生態系(魚介類)に主眼を置いて解析します。必要に応じて、フィールドでの野外実験や対象種の室内実験を実施します。

【キーワード】食物網、捕食者、安定同位体比、陸ー海のつながり、魚類群集、高次生物、魚類生産

【参考文献】地下水・湧水を介した陸ー海のつながり:人間社会への活用術(水産学シリーズ185)小路 淳・杉本 亮・富永 修(2017)恒星社厚生閣


③ 海、川がうみだす「自然のめぐみ」の包括評価と活用

リアス海岸の多様な生態系がもたらす生態系サービスを包括的に評価し、地域社会での活用を試みます。小浜・若狭湾の沿岸域における生物・文化の多様性と特性を調査し、他地域と比較します。社会科学的手法も応用し、自然科学との境界・複合領域での展開に挑戦します。

【キーワード】海のめぐみ、御食国、ステークホルダー、文理融合、魚食文化、SDGs、満足度、幸福、福利、懸念、自然災害、human well-being

【参考文献】浅海域の生態系サービス―海の恵みと持続的利用(水産学シリーズ169)小路 淳・堀 正和・山下 洋(2011)恒星社厚生閣

【最近の成果】Regional comparison of the structure of human well-being related to ecosystem services in coastal areas of Japan: possible effect of anxiety unique to ria coast

J Shoji, J Hori, T Kitagawa, R Sugimoto, M Makino (2024) Sustainability Science 19, 1751-1762

https://link.springer.com/article/10.1007/s11625-024-01508-3

リアス海岸の生態系サービスに関連する福利の構造の地域比較:西南日本太平洋岸における津波への懸念の影響.日本水産学会誌(印刷中)

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